ランキン馬主への道? その427 イスラボニータ、ショッキングな大敗
イスラボニータの大敗と徳島ヴォルティス(後半だけ現地で見た)のロスタイムでの2失点逆転負けという私史上に残るショッキングな一日でした…。夜行バスで帰ってきましたが、身体が思うように動かず、午前の仕事はパートさんにお願いしてベッドで横になっていました…。気が重いですが、中山記念のレポートです。
夜行バスで徳島から東京へ。車内では珍しくよく眠れて体調も絶好調。中、高時代の親友が市川に住んでいるので、昨年の中山記念以来のしばしの歓談。
中山競馬場には11時くらいに入りました。今回は指定席が取れたので指定席エリアへ。
4階の一番前というから物が置けていいな~…と思っていたら、すぐ前に3階エリアがあって柵で区切られているだけで、真ん中の席となんら変わらなかった…。
最近ようやくカメラの「シャッタースピードを変える」という技がある事を知り、練習がてらパドックでパシャパシャ撮って、さて一旦席に戻るか…と思って戻りかけると、なんとなく視線を感じる。
「ん?」と思って見上げるとイスラボニータ一口仲間であり、今を時めくメジャーエンブレムも(他にレッドりヴェールも)持っている★わたちゃんでした。
もっと早い時間だったり、人がいない場所ならともかく、昨日の中山で見つけられるとは思わなかった。やはり相馬眼がある人は何かを持っているのだろう。
「なんで分かったんですか?」
「いやいや、居るな~と思って」
「声掛けてくださいよ」
「いやいや~」
という感じのやりとり。なんとメジャエンのクオカードを頂いてしまいました。ありがとありがと。
その後はまあお互いのペースで…という感じでお別れして、私は指定席とパドックを往復。
パドックですが、指定席エリアから見下ろす感じでも、まあそこそこの写真は撮れるみたいだったので、この日は中山記念もここで撮ろうと決意。
8Rに★わたちゃんのG1レーシング(何頭持ってるんよ)での持ち馬をパシャパシャと。
レースは残念ながら5着だったかな…。ちょっと後ろから行き過ぎた感じで、もう一列前だったら…と思わせる内容でした。
そしてテキトーに時間を潰し、10Rのパドック終了後もそのまま残って待機。
いよいよ中山記念出走馬の登場です。
イスラボニータ、そしてドゥラメンテ。ドゥラメンテは例の独特な歩き方でカッポカッポと蹄の音を響かせていました。
私が撮った動画にもカッポカッポ音が入っていました
イスラボニータは普通…。よく言えば落ち着いていると言えるし、悪く言えばなんとなく歩いてる感じ。
上から見たからそう感じるのかはよく分かりませんでした。ただ、そんなように見えても天皇賞・秋とかも走ってきましたし、年齢を重ねて落ち着いた…と思うようにしました。
いよいよレース。
しかし、また立ち上がり気味のスタートで出遅れる。ただ、マイルチャンピオンシップのように左右の馬に当たる…というほどにはひどくはなく、なんとか集団には取り付く。
この時内が空いていたので内に行ってほしかったのですが、蛯名騎手の選択はドゥラメンテの後ろ。
レースが流れるが、イスラボニータの追走が今一つ…。本来ならどんどん上がっていきたがる馬なのに、どこか無理してついていっている感じ…。
この時点で勝つのは厳しい…と思いました。
そして3~4角。蛯名騎手の上下運動と共にスパートの合図を送りますが、ドゥラメンテに並ぶ事すら出来ず。ああ…ダメだ…。
その後、激しい1着争いには全然興味なく、集団の後ろをついていくだけのイスラボニータを呆然と眺め、そしていつもなら声を張り出しているのでそんな余裕はないのですが、カメラでゴール入線間際のイスラボニータを撮りました…。
激しい1着争いで盛り上がった場内とはうらはらに、茫然自失。ただの負けではなく、非常に「ヤバイ」負け方…。
放牧を挟んだとはいえ、昨秋もG1戦線を盛り上げたイスラボニータですから、身体能力が急に衰えたとは思っていません。
しかし、「気持ち」の面で、何か彼の中でレースに向かっていなかった可能性があります。
いちょうSや東スポ杯で見せたような、鞍上がなだめるのに必死になるくらいの前にいく意欲のある馬だったイスラボニータが…。
強かった馬がある時を境にパッタリと走らなくなる事は競馬を長く続けていれば、たまに見る光景です。
例えばメイショウマンボ、フェノーメノ。他にもいくらでもいると思います…。
たまたま今回気が乗らなかった…というだけなら、別に気にしませんが、負け方が負け方だけに悪い方向に考えてしまいます…。
陣営からのレポートも、負けるにしてもここまで走らないのは分からない…という事でした。
生き物なんだから、そういう事もあった…と、あとになって笑って話せればいいのですが…。
勝負ですから、勝つ時もあれば負ける事もある、それは分かっていますが、このような強い馬には私のような零細一口馬主が巡り合う事はおそらくもう二度とない…と思うだけ、私の中のイスラボニータの存在はとてつもなく大きくなっています。
期待が高いだけに、この敗戦、負け方はショックの一言です…。
陣営からのレポートです。
2016年02月28日
美浦TC2月28日(日)中山11R・中山記念(G2・芝1800m)に蛯名騎手57kgで出走、3ヶ月ぶりで馬体重は増減なしの480kg、パドックでは落ち着いて周回していました。
スタートでやや立ち遅れたものの大きなロスはなく、中団やや後ろの7~8番手の位置を追走していきました。
しかし、勝負どころの3コーナー過ぎでの反応が良くなく、外にコースを取った直線も伸びを欠いたままで9着での入線、勝ち馬とは1秒差でした。
レース後の関係者は首を捻るばかりで、蛯名騎手は
「ゲートで立ち上がりかけたのはマイルチャンピオンのときと同じで、流れ的には勝ち馬の後ろから追いかけていくイメージで、悪くありませんでした。ところが、向こう正面で余裕がなくなった感じがあって、ペースが上がったときにはもう余力が残っていなくて、ついていけませんでした。それにしても負け方があまりにもふがいなかったです」
と肩を落としてコメントしています。また、栗田博憲調教師は
「道中も無理していたわけではなくて、原因がわかりません。きょうは落ち着いていて、状態は良かったのですが、この馬のいいところが見られませんでした」
と話しています。その後出張厩舎へ戻ってからも特に問題ないとの報告が栗田調教師よりありました。
今回のレース結果を受けて、海外遠征を次にはさむことはリスクが大きいと判断、栗田調教師とも協議して、準備を進めていたオーストラリアのクイーンエリザベスS出走は断念することにします。
今後は週末まで厩舎で状態を見極めてから、次の予定を決めることにします。
今後ですが、まずは一週間厩舎で様子を見て決めるそうです。単に休みボケしてただけの可能性も(少ないながら)ありますし、それなら続戦です。
しかし、気持ちの面…となると、一旦リフレッシュさせた方がいい可能性もあるし、陣営には非常に難しい判断を迫られる事になりましたね。
当然ながら、オーストラリア遠征の話はなくなりました。遠征費用を出さなくていいからホッとした…というよりは、やはり残念な気持ちの方が大きいです。
海外のレースにいくなんてそう滅多にあるわけじゃないですしね。
気持ちの整理がまったくつかないまま、中山競馬場を後にして、徳島ヴォルティスの今季開幕戦、ジェフ千葉対徳島ヴォルティスが行われている(16時キックオフ)蘇我へ向かいました。