一口馬主の喜怒哀楽

社台&サンデーレーシングの一口馬主をして感じた喜怒哀楽を赤裸々に綴っています。イスラボニータ(引退→種牡馬)、バンゴール(引退→繁殖牝馬)に出資していました。現在は小休止中。またイスラボニータ、バンゴール産駒で一口馬主になりたい。

ランキン馬主への道 その515 イスラボニータ、阪神Cを最後に現役引退が決定

2017年11月24日

美浦TC
前走レース後は脚元に異常はなく、馬体に疲れも感じられないことから、すでに坂路入りして軽めキャンターの調教を開始しています。
次走は当初のスケジュールどおり12月23日(土)阪神・阪神カップ(G2、芝1400m)を目指すことにして、引き続きルメール騎手が騎乗予定です。
来年7歳となる本馬はこのようにまだまだ元気一杯です。しかし、クラシックホースでもある本馬には、次の大切な役割が残されているのは皆様もご承知のとおりです。そこで、次走予定の阪神カップをもって現役を引退、来年度から社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることにいたしました。生産地ではすでに来年度の種付け申込みがスタートしている状況で、いまが種牡馬入りに最もふさわしい頃合いであるとの判断に至った次第です。
本日11月24日(金)には、「次走阪神カップを最後に種牡馬入りのご案内」を書面でもご送付いたしました。また、詳細につきましては、阪神カップのレース後に再度ご案内することとさせていただきます。

 

2017年11月22日

美浦TC
前走を振り返って栗田博憲調教師は「直線の入口で他馬に横から弾かれて態勢を崩してしまい、そこでもう馬自身が嫌気を差してしまったみたいです。状態が良かっただけに、完全な不完全燃焼でした。さいわいレース後の上がりからきょうまでは問題ありません」と話しています。このまま在厩して状態をみながら、問題ないようであれば、12月23日(土)阪神・阪神カップ(G2、芝1400m)を目指すことにします。ここは再度ルメール騎手に騎乗依頼済みです。

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長い旅路の果て…ついにこの日がやってきてしまった。イスラボニータ、引退決定。
レース後の水曜日には「不完全燃焼、次は阪神C」という事でしたので、もしかしたら、スプリント路線で最後の挑戦もあるかも…と思っていました。
しかし、金曜日に突然更新された内容は「阪神Cを最後に引退」というお知らせでした。

牝馬は6歳春までと決まっている一口馬の現役生活。牡馬の引退時期は特に決まっていません。
社台のオープン馬でもサンカルロのように8歳までやる馬もいます。しかし、だいたいの場合は、クラスを問わず、1秒以上負けの二桁着順を4~5回も続けたら引退…という感じが、これまで色んな馬の引退パターンでした。
イスラボニータは公式文中でもあったように、まだまだG1でも勝ち負け出来るだけの能力を維持しています。
しかし、これまた公式文中にもあったようにフジキセキ産駒初のクラシックホースとなり、ダービー2着、天皇賞・秋3着2回、マイルCS3着、2着と、素晴らしい実績を残しており、種牡馬としての役割も非常に大事である…という事も確かでした。
いくら善戦した、惜敗だった、不運だったとはいえ、G1一つでは種牡馬としてやっていくのに「箔」が不足していないか?…というのが私の懸念でしたので、なんとかあと一つG1を…というのが私の願いでした。
残念ながらそれは叶わなくなりました。ただ、種牡馬としてのまず第一の関門である「社台SS」に入る…という大きな壁は超えました。

社台SS以外ならともかく、社台SSに入れるのであれば、このタイミングでの引退も快く受け入れる事は出来ます(悔しいですけどね)。

自分の2頭目の一口馬が、新馬戦を勝ち、OP戦を勝ち、重賞を勝ち、クラシックレースを勝ち、G1レースの常連となり、誰もが知っているようなオープン馬になれた事はこのブログを書いている今でも信じられない事です。
イスラボニータを通して、一口仲間さんと文字通り、喜怒哀楽を共有させてもらいましたし、熱狂的にイスラボニータを応援してくださるファンの方とも交流が出来たり、親しくさせてもらったりして、イスラボニータには感謝しかありません。

2歳新馬開幕週で勝ち、クラシックを勝ち、6歳の暮れまでG1で1番人気を取れる馬もそうそういないでしょう。
早くから能力を発揮し、非常に長い期間能力を維持できる…というフジキセキ産駒の特徴に加えて、イスラボニータ自身の特徴である1400~2400mの距離適性、身体の柔らかさ、故障しづらい丈夫さなどが産駒に引き継がれれば、イスラボニータ以上の大物の輩出があっても驚きません。

ただ、まだ阪神Cが残っています。
本日、メラグラーナ号が京成杯で故障して予後不良になってしまいました。レースで走る以上は何が起こるか分かりません。
故障も心配ですが、イスラボニータが強かった事を示すため、良い繁殖牝馬を集めるためにも阪神Cは強い勝ち方をして引退してほしいものです。