ランキン馬主への道? その501 イスラボニータ、見事にマイラーズCを制覇して2年7ヶ月ぶりの勝利!
2017年04月23日
美浦TC4月23日(日)京都11R・マイラーズカップに出走、馬体重は前走から8kg増えた488kgでした。中団のインコースで折り合うと直線でも内を狙いました。そこが空かずに外に持ち出すロスがあったものの、2頭の間に入って追い比べに加わり、ゴール前ではきっちりと半馬身抜け出しました。久々の勝利となる通算7勝目で、勝ち時計は1.32.2です。また、この勝利により6月4日(日)東京・安田記念(G1・芝1600m)の優先出走権を獲得しました。
ルメール騎手は「休み明けでも馬体は太くありませんでした。スタートがよかったので、前の馬をみながらロスもなく、いいペースでレースができました。安田記念に向けていいステップレースとなりました。」とコメントしており、栗田調教師は「時計も速くて優秀です。山元TCでの仕上げがよかったので、着差以上に安心して見てられました。」と話しています。
相変わらずファンにカメラ目線を振りまくイスラボニータ
仕事や育児その他でバタバタとしてレース前の記事が書けませんでした。そんな時に限って2年7ヶ月ぶりの勝利。そんなものですよね…。
一応ツイッターには書いていたのですが、大外枠はやはり不利、とにかく何とか内に潜りこんでほしい…と書きました。
イスラボニータとしてはとにかく内に潜り込みたい。…なので好スタートを切ったら、一旦ハナに立つくらいの勢いで押していってラチ沿いまで進出していき、そこから抜かれてもいいから馬群の中で息を入れさせる。そのあとまた4角から勝負ってのが一番可能性あるかな。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月21日
イスラボニータ。スロー濃厚なので、後ろから進めて内に入れるのは大反対。負けるにしても積極的にいっての負けの方が後に繋がる。まずはスタート決めないと話にならないけど、大外なら唯一の利点であるゲート待ちがないのでまずスタートは決めてくれるだろう。とにかく最初の1ハロンが非常に大事。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月21日
大外枠。絶大な体力(スタミナ)の持ち主であるディープインパクトなら絶好枠なんですが、馬群の中で集中&脚を溜めさせたいイスラボニータにとっては能力が発揮しづらい枠なんです。ルメール騎手にはどうにかラチ沿いに潜り込んで欲しい…と。上手く馬群の切れ目が出てそこに入りたいですね。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月22日
ただ、そうそう大外からラチ沿いまでは進めるものではありません。そこで次善策として、とにかく前に馬を置くカタチにする…と。これならば大外でも隊列次第で出来る可能性はけっこう高くなります。よりベターなのはある程度強い馬の直後につけられればいいのですが…。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月22日
前に馬を置くカタチに出来る可能性は40%くらいでしょうか。ヘボ騎手だと前に馬も置けずに馬群の外外を回ってアクセルを終始カラ吹かし気味になってしまうんです…。アクセルをなるべく一定に保ちつつガソリン(スタミナ)を最後の直線まで残しておけば勝ち負け出来る可能性が高くなります。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月22日
…とまあくどいくらいに「内へ」「内へ」と念仏のように繰り返しておりました。
阪神C以来5ヶ月ぶりに見るイスラボニータ。パドックに出てきた当初はややモッサリした印象でしたが、周回を重ねるにつれて次第に柔らかさが出てきて、素晴らしい踏み込みを見せてくれました。100%ではないものの、90%の出来にはあると思いました。これならやれると思いました。エアスピネルがなんぼのものか知りませんが、こちらもこれまでに戦ってきた相手が違います。
イスラボニータ、気配はまずまずでしょうか。さすがに幾分心身共に余裕はある感じがします。 pic.twitter.com/woiOevebzj
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月23日
そしてレースがスタート。良いスタートを決めたイスラボニータ!しかし他馬も軒並み良いスタートで5~6頭が先行するスタート直後の展開。
一瞬は出したルメール騎手でしたが、このままでは終始外を廻らせられると判断したか手綱を引いて先行争いには加わらず。
(下げたか…)
しかし次の瞬間、馬群が前後に分かれているのが分かる。
(チ、チャンス!内にいけ~~~)
さすがルメール騎手、私が叫ぶまでもなく一気に最内へ!うおおお!
(よし!だが、ちょっとポジションが後ろになってしまったか…)
…と思ったのも刹那、今度はジリジリとポジションを上げていく!うおおおお!
(ル、ルメール!さすがだルメール!)
道中あまり動かす事を嫌うのが日本人騎手だが、このあたりのところを外国人騎手はどこであろうと動ける場面では動いてポジションを取りにいく。さすがです。
あれよあれよという間、3~4角では一気に先行集団に加わって4~5番手のインに!阪神Cのポジション押し上げを考えればまったく無理をせずに大外から最内の3列目からの追走。素晴らしいぞルメール!
そして直線へ…。
さすがに最内がポッカリと…といかずにやや進路を探す…。フィエロがフラフラした直後、やや狭いところをルメール騎手が選択!そこにエアスピネルも来る…!どうなる…!
見事に馬体を入れたイスラボニータとルメール騎手。エアスピネルとの叩き合いになる!
「差せ!差せ!」
血管が切れそうなくらいに叫ぶ!
いつもは衰えてしまう脚色も今日は最短ルート&直線でも溜めているので最後まで伸びる!最後にグイッと伸びて先頭に!キター!
ゴールの瞬間は私も右手を上げてガッツポーズ!
その後は一口馬主仲間さんと握手握手握手!
皆それぞれ
「やっと勝ったね」
「長かったね」
「いや~良かった~」
「嬉しいねえ」
と大喜び。
ちなみにツイッターで事前に想定していたレース予想。位置取り「スローの好位4番手(ほぼ当たり)」勝ち時計1:32.2、イスラボニータの上がり3Fの32.9はドンピシャリで的中でした。着差の1馬身1/4差というのはちょっとネタ(イスラボニータが勝った時は東スポ杯以外はいつも1馬身1/4だったので…)…自画自賛になってしまいますが、このツイートすごくないですか?いやスゴイぞ私(自分で褒める!)
一応私のどんぶり勘定予想では勝ち時計は1:32.2、スローの好位4番手から上がり32.9の脚を使って残り50mで先頭に立つとそのまま後続を突き放して1馬身1/4差をつけてイスラボニータ快勝の予定でございます。
— ランキン (@MtanGM) 2017年4月13日
文字通り喜びも悲しみもともにするのが同じ馬の一口馬主さん、それだけに喜びを分かち合えるこの一瞬は何者にも代えがたい貴重な時間です…。
京都競馬場の口取りは初めて。クビから下げるのではなく、胸ポケットにはめるようなタイプのプレートを下げて口取りへ。
大勢のカメラマンや見物のファンに囲まれ、イスラボニータを中心にしての口取り。精一杯の笑顔でひたすらニーッとしていましたが果たしてどんな写りになっているのやら…。
ウイナーズのまわりでは感極まって泣いているイスラボニータファンの方も…。私はウルッとはしたものの、いざ勝ってしまったら喜び爆発で涙までは出ませんでしたが、ファンの方が泣くほど喜んでくださるとは、やはりイスラボニータファンは熱い!
あとはルメール騎手、栗田調教師らが出席した表彰式を隅っこで見守って終了。
たくさんのカメラに囲まれてイスラボニータもキリッとドヤ顔でした。
関係者の皆さんもニコニコ、我々もニコニコで非常に良い雰囲気の口取りとなったと思います。
記者さんに囲まれる栗田調教師。
ルメール騎手、囲み取材
最後にまた皆さんと
「また安田記念の後に…」とお約束して妻と息子のところへ…。
そこで事前にイスラボニータグッズをお渡ししていたイスラボニータファンの★真希バオーさんと★いときちさんが待っていてくれました。おお、サプライズ。
お二人ともわざわざお祝いの言葉をかけてくれるために待っていてくれたようで…ありがたい限りです。美人二人に囲まれ両手に花で、嬉しさも倍増でした。
いい事あった帰りは、より慎重にクルマを運転して徳島に帰って、改めてレースを何度も見直してヘラヘラしております。
ツイッターやらLINEやらで祝福のメッセージもたくさん頂き感謝感激です。皆様ありがとうございました。またイスラボニータをよろしくお願いします。
今日の勝ち方は見た目ほどにはダメージも残していないと思いますし、今度は輸送距離も短い安田記念です。関東馬が勝てない…と言われたマイラーズCをあっさりとジンクスを破るイスラボニータ。
どうもイスラボニータはいろいろなジンクスを破る特技があると思います。マイラーズC→安田記念と連勝した馬は最近いないと思うんですが、むしろ吉兆だと思って、楽しみに本番を迎えたいと思います。
おそらくこの後はいったん短期放牧し、その後再び安田記念を目指して調教調教の毎日になると思います。
いつもいつも調教でイスラボニータも大変だと思いますが、彼ほどの天才アスリートがG1一つで終わってはいけません。なんとかもう1つG1を獲ってもらいたいので、残り少なくなってきている現役生活を頑張ってほしいですね。