一口馬主の喜怒哀楽

社台&サンデーレーシングの一口馬主をして感じた喜怒哀楽を赤裸々に綴っています。イスラボニータ(引退→種牡馬)、バンゴール(引退→繁殖牝馬)に出資していました。現在は小休止中。またイスラボニータ、バンゴール産駒で一口馬主になりたい。

ランキン馬主への道? その509 バンゴール、長岡Sを快勝して見事にOPクラス入り

2017年09月02日

美浦TC

9月2日(土)新潟11R・長岡S(芝1600m)に55kg田辺騎手で出走し、先行して抜け出すという堂々たる競馬で5勝めを挙げています。
この勝利で本馬は念願のオープン入りを果たしています。馬体重は前走から10kg増の440kgでした。
レースは1頭の馬が後続を大きく引き離して逃げていき、本馬は後続を引き連れながら3番手を進みました。そのままの態勢で直線を迎えると、直線入口で田辺騎手は一気に大外に持ち出してから、追い出しを開始しました。直線半ばには早々と先頭に立つと、最後まで上位人気馬の追撃を許さず、2着馬には1馬身1/4差をつけています。
レース後、田辺騎手からは
「内枠でしたし、どのポジションでレースを進めようか悩んでいましたが、スタートが良かったですし、前々で競馬を進めました。非常に強い内容でしたし、マイルは合うと思います」
とのコメントがありました。この後はレース後の体調次第ではありますが、10月14日(土)東京・府中牝馬S(G2・芝1800m)を目指したいと考えています。

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実生活の方がいっぱいいっぱいで一口馬主ブログを書けていませんでした。

小さなお店を経営していたのですが、人件費掛けすぎたために気づいたら赤字がとんでもない事になっており、会社としてのお金がなくなってしまったために閉店させる事になってしまいました。従業員さんとも解雇のトラブルがあったりして申し訳なかったけどもどうしようもなく、今出来る精一杯の誠意を尽くして閉店しました。もう少し早く見切りをつけておけばよかったです…。まあ雇われ人最強ですね(これは愚痴)。

さて、そんなお先真っ暗な状態な中で出走したバンゴール。 

追い切りもなかなか良く、上位争いはするんじゃないか?…というのが個人的な感想でした。しかし、いざ投票がスタートすると意外なほどに人気にならず単勝10倍前後…。確かに相手は強いが少しナメられ過ぎなような気も…。ただ、これくらいの人気の方が走りやすそうな感じなのでほくそ笑む。

レース当日。馬体重発表でまずビックリ。+10kgの440kgはもちろん過去最高体重。バンゴールの事を知らない人だったら「過去最高体重か、休み明けで絞り切れなかったな…」という感想を持つだろうが、バンゴールの一口馬主&ファンだったら、この馬体重をどれだけ待っていたか分かりますよね?

なかなか馬体重が増えずに苦労してきた競走生活。牧場では450kgあるのに、いざレースになると410~420kg台はザラ。5歳の今年になってようやく馬体重が430kg台で安定してきた…という経緯があります。

そんな「カヨワイ」バンゴールがついに440kgでレースに出てきたのです。

気になるパドック。

過去最高体重だけに、いつもに比べて「コロン」と映る。しかし、デブったぶよぶよなコロン…ではなく、ふんわりと丸みを帯びたコロン。

そして驚愕は脚さばき。実に力強く前脚が伸びており、それでいて気負いなどはなくとてもスムーズ。テレビ越しでこれだけよく見える事もそうそうない…という感じ。

勝ったから言ってるわけじゃなく(笑)、ちゃんとレース前にこのようにツイートしてますからね(必死)。

 さらに、グリーンチャンネルで新潟パドック解説を担当していたのは久光さん。上位人気馬はほぼ推奨していたのにバンゴールだけ非推奨。しかし、悪いけどこの人の解説などまったくアテにならない(取材記者、MCとしてはとても優秀な方ですよ、念のため)。むしろ逆神的な感じでこれもOK!

そして注目のレースがスタート!…ってうおおお先行したああ!これを待っていた!

4角までイイ感じで追走する。しかし直線に入る直前で2番手を走っていたダイシンブラックが垂れてきてバンゴールの外に張り付くカタチになってしまった…。うおいいい邪魔だ!邪魔だ!

そしてカメラは迫力ある映像で馬群を映すために4秒ほども先頭を映さない…。ええい!後ろはいい、バンゴールを映せ!

そして画面が直線に切り替わった瞬間、内にいたはずのバンゴールが大外に…!!!

一体何が起きた!?

しかし、この日は外伸び!一番いいところにバンゴールを持ち出してくれた田辺騎手!

後は追い比べだ!

どうだ…?

伸びるのか?

 

 

キター!!!!!!

 

逃げるアルテがバテてきた入れ替わりにバンゴールが先頭に躍り出る!

しかし、先頭に立つのがちょっと早いか?

いくら平坦新潟とはいえまだ200m以上あるぞ!

 

内からハクサンルドルフがやってきた!200m通過!

やはりヤツが来たか~~!

 

しかし、内にいるからかハクサンの伸びはイマイチ!バンゴールと脚色が変わらない!

 

これは…勝てるぞ!

 

残り100m!新潟ではここから(着順が)かわりそうで変わらないのが通常パターン!

よしよし!勝利を確信しつつ一人テレビの前で絶叫!

 

「そのままあああああああ」

 

見事にバンゴールが先頭でゴール!

 

いや~やりましたね、バンゴール!

デビュー前に頓挫があり、その分仕上げが遅れてデビューは11月末の東京戦でした…。

3戦目で未勝利を勝ってくれてとてもホッとしました。その後は人気になるも惜敗…という事が多く、悔しい思いもしましたが、それでもコツコツと勝利を積み重ねてとうとう5つ目の勝ち星。堂々のオープンクラス入りです。

次のレースはなんと府中牝馬Sとの事。また、あるスポーツ新聞によれば富士Sも視野にあるような記事も。もし富士Sなんて事になったら、イスラボニータと同じレースという40口一口馬主としては夢のような共演が実現する事になります。

まあそうは言っても、バンゴールは休み明けでこその馬なので、次は気楽にやらせてあげたいですね。

クラブ牝馬の宿命、6歳3月末の引退までにあと2走、うまくすれば3走はオープンクラスで走れそうな計算になるので、俄然楽しみが残りました。

嬉しくて、もう20回ほどはレースを見ていると思います。

やや強引に外に出したところもあって田辺騎手には70000円の制裁金が課せられたようです。ただパトロールで確認したところ、アルテがややフラフラ走っていたのも要因と思われるし、同じ進路をバンゴールの後ろにいたフロンテアクイーンも狙っていたのでああなった…という感じです。それなら前にいた馬が優勢なのは今のルール。ダーティーに真横にいた馬にぶつかっていたわけではありません。胸を張ってよい勝利だと確信しています。

そんなわけでバンゴール、田辺騎手、天栄のスタッフ、一応尾関調教師(ォィ)、ありがとうございました!