一口馬主の喜怒哀楽

社台&サンデーレーシングの一口馬主をして感じた喜怒哀楽を赤裸々に綴っています。イスラボニータ(引退→種牡馬)、バンゴール(引退→繁殖牝馬)に出資していました。現在は小休止中。またイスラボニータ、バンゴール産駒で一口馬主になりたい。

ランキン馬主への道? その489 イスラボニータ、マイルCSは悔しい2着

2016年11月20日
美浦TC

11月20日(日)京都11R・マイルチャンピオンシップ(G1、芝1600m)にクリストフ・ルメール騎手57kgで出走、馬体重は480kg(-2)でした。

五分のスタートから、道中は先行馬群の外目をスムーズに追走しました。勝負処での手応えもよく、直線で外目に持ち出して追い出すと、素晴らしい脚を見せて前に迫っていきました。ゴール前でごちゃつく場面もありましたが、本馬には影響はなく、懸命に差を詰めていきましたが、最後は頭差及ばず、2着惜敗でした。

騎乗したルメール騎手は「前走よりも状態が上がって、とてもグッドコンディションに思えました。道中いいポジションにつけられて、最後もしっかりと伸びてくれたのですが、あとちょっとのところで足りませんでした。2000もこなせる馬ですが、やはりこの距離がベストなのだと思います」とのこと。

また栗田調教師は「秋は2戦とも2着で、よく頑張ってくれてはいるのですが……。良馬場発表も、少し馬場は湿っていたので、そのぶん最後届き切らなかったということでしょうか。美浦TCに戻ってからの状態も、よく確認しておきます」とコメントしています。

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朝4時半に起床、5時15分に徳島を出発、7時半には淀に到着して一旦荷物を駅のロッカールームへ。その後京阪の樟葉駅に移動して車を駐車。樟葉駅の目の前ですが休日でも一日1200円。これなら十分安い。

樟葉駅でコロプラとコラボしている京阪フリー切符(1500円)を購入。これがあれば京阪の全線と男山ケーブルカーが乗れるんです。この日は乗り降りを何度もする予定だったので購入しました(京阪の主要駅で始発時間から改札で買えます)。

まずは2つ先の八幡市駅へ。ここから男山ケーブルに乗って石清水八幡宮へ。1歳10か月の息子は電車が好きになってきたのでケーブルカーに乗せてやろうという狙い。んでもってイスラボニータの必勝祈願もしてきました。

その後は京阪に戻り京都市内の三条へ。ここから少し歩いて金剛寺の「お寺まるごとマルシェ」というイベントへ。

お寺の境内でマルシェが行われていたんですよね。こういうイベント私も奥さんも好きなので行ってみました。タイカレーが美味しかったようで奥さんも喜んでくれました。ホッ。

そして京阪で淀まで戻って、ようやく京都競馬場へ入りました。お昼過ぎくらいでしたね。

指定席を購入したは良かったのですが、座席の引き換えする場所がイマイチ分からず30分ほど時間をロスしてしまいました…。疲れた…。子連れはもっと下調べをしておかないとダメですね、反省。

ようやく席に着けたと思ったのですが、息子が指定席を嫌がるので競馬場脇の公園で1時間ほど遊ぶ…。

さすがにそろそろ競馬に集中したかったので一旦奥さんとお別れ、スーツに着替えてブラブラ。するとイスラボニータ一口馬主仲間の★わたちゃん、★ゴンザレスさん、★ワドサドさん他の方々を見つける事が出来ました。

このあたりから私の緊張も増してきます。トイレに行く時の歩様が硬いですよと言われてしまいました。

パドックの最前列が空いてないかなと思ったのですが、さすがに皆さんしっかりと確保。仕方なくまた一口仲間さんのところで緊張しながら時間の経過を待ちます。

10レースのパドックが終わり、皆さんでパドックに移動。馬を見る天才★ワドサドさんの隣を確保する事が出来た。★ワドサドさんは自信満々で

「大丈夫、勝ちますって」

と。もちろん私も信じていますが、私は緊張しいなんですよ…。

そしてマイルCS出走各馬がパドックに姿を現します。パドックに出てきた瞬間の気配ってのが大事だと私は思っているのですが、イスラボニータ、出てきた瞬間はクビをグイングインとしなやかに使って柔らかい歩き。

これは…東スポ杯2歳Sの時のような気配!

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ここで私も一気にテンションアップ。これならいける!★ワドサドさんも仕上がりに満足そうです。

しばらくは一生懸命写真を撮ります。最近ようやく覚えた「連写」機能。これまで一枚ずつ撮っていたのがアホらしいですね…。もっと早く覚えておけばよかった。

この日もイスラボニータはアチコチのカメラを覗き込んでいました。もうすっかりお馴染みの風景です。

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文字通り遊びはありますが、良い遊びな雰囲気。テンションがカリカリしてるわけでもなく、弛緩したわけでもなく。いいバランス。気分よく歩いてるのが分かります。

他で気になったのはやはりサトノアラジン。いつ見ても素晴らしい馬体。ただ、この日はトボトボ歩いてやや活気がない気がしました。最近はあんな感じなんですかね。

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ミッキーアイルは普通。ヤングマンパワーはやたらと毛づやがよく見えました。ディサイファも良さそう、この馬はいつも良くみせます。

他はそんなに目を引く馬はいませんでした。もちろん皆普通にいい馬だな~という感じ。

ルメール騎手が騎乗。ここで私は指定席にいくために皆さんとサヨナラ。レース後また会いましょうとご挨拶。


席に戻ってしばらくすると奥さんと息子も戻ってきました。いろいろと遊ばせてくれてたみたいで奥さんに感謝。でもパドックも見てたみたいです。

返し馬はタラタラと走っておしまい。新馬の頃はまるでレースみたいに豪快な走りだったのですが、今はすっかり慣れたものですね。

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いよいよスタートが近づく。イスラボニータはクビを振るしぐさも目立つ事もなく落ち着いて周回。今年は出遅れはなさそうと確信しました。


スターターが台上に上って旗を振りファンファーレ。息子も手を叩いてキャッキャッと喜んでいます。

やはり偶数番はいいですね。見てても安心感が違います。

全馬がゲートイン。イスラボニータもクビが動く事なし。

スタート!同じ4枠のフィエロには頭一つ負けたもののほぼ五分のスタート!

「ヨシ!」

スッと好位にとりついて追走開始。

「いいぞいいぞ!インに潜り込め!」

もっとインにいくかと思いましたが4列目くらいのところでしっかりと折り合って追走。

「いいところにいる!」奥さんに話す。奥さんも

「うん、いいところにいる!」。最近はだいぶ位置取りの事も分かってくれてきた。

そのまま淡々と流れる。600mは34.4。サトノアラジンはインコースで追走している。あそこからだと色々難しいだろ。

「ちょっとペースが遅いか?」ただ、イスラボニータは先行集団の直後。ここなら問題ない。

そして4角から直線へ!

思っていたよりも外に出して進路を確保。問題はここからだ!

伸びるのか?

伸びるのか?

一瞬の間をおいてからイスラボニータが内の各馬を一気に飲み込んでグインと伸びる!

キター!

「いけ!いけ!」

「差せ!差せ!」

あとは先行の2頭だけだ!


しかし、ここからが問題その2!

ただ、イスラボニータはここからでも伸びる!

しかし、上から見てるとゴールまで差せるかどうか際どいタイミングだ!伸びてくれ!伸びてくれ!


「差せ!差せ!」


あと僅かまで迫ったところがゴール。頭一つ届かなった…。


「負けたー」。


実際の観戦中はこんな感じでした。基本的にはずっとイスラボニータしか見ていないので何がどうなってるのか全然分かりません。

審議のアナウンスを聞き、そういえばゴール前でちょっと後ろの方でゴチャついてたような…と。

「上位入線の馬が審議の対象です」というアナウンス。

(え?イスラボニータ?)

指定席からはなかなか遠近感がつかめないので分からない。

しかし、場内モニターやビジョンでパトロールが流れると、イスラボニータではない事が分かる。

んじゃあ誰だ?これミッキーアイルじゃん。全然ラチ沿い走ってねーじゃん。


ただ、今のルールだとなかなか降着しないでしょ…。

しかし、普通なら2~3分で確定するところ、なかなか確定しない…。

何度も流されるパトロール映像。見れば見るほどその酷い状況が分かってくる…。


「これ、ひょっとしてミッキーアイルあかんのかも」

「そうなるとどうなるの?」

「イスラボニータは悪い事してないから2着だったボニータが繰り上がって1着になる可能性はある」

「そうなの?集まる場所いかなくていいの?」

「う~ん(苦笑)」

「一応行っといでぇな」

「そ、そうだな…」

…というわけでそそくさと移動し、口取り集合場所の1階インフォメーションをこっそりと家政婦は見た…のように覗く…。げ…誰もいねえ…(苦笑)。

(やっぱ望みは薄いかな~)

と思って少しブラブラしてると一口仲間の★わたちゃん発見。繰り上がりにはならないよなぁ…などと話してる最中に確定のアナウンス。

「あ~あ。このあとどうするんでしょうねえ…」

「2着なら香港からの招待は来ると思うんですけどね」

「そうなんですか?一緒に行きませんか」

「いや~僕は無理なんでたくします」

確かそんなような話だったと思います。もしかしたら他の誰かと勘違いしてるかもですが…。は~…とため息をついて席に戻り、しばし気分を落ち着かせる。その後、京都競馬場を後にし、樟葉モールのフードコートで海鮮丼を食べて帰路につきました。なんでも樟葉モールは「やすとも」がいつだったかの回でショッピングをしていた所だそうで、この番組が好きな奥さんはフンガーフンガーと喜んでくれてました。ほんまこういう事で喜んだり楽しんだりしてくれる奥さんでありがたいです。

 

イスラボニータ、必勝を期したマイルCSでしたが無念の2着でした。ゴール付近のスローモーションを見ると、一完歩後にはミッキーアイルを抜いていただけに本当に惜しかった。

ただ、意地は見せてくれたと思います。私はこの天才ランナーにあと一つG1の勲章を獲得してもらいたいだけなんですが、その一つがなかなか遠いですね。

昨年はマイルCSが終わったあとの水曜日に香港競走の招待馬ならびに受諾馬が発表されました。

その例からもおそらく今週の水曜日あたりにはイスラボニータが香港に向かうどうかもハッキリするのではないですかね…。

いい意味で究極の仕上げ(100%ではなく95%)…ではなかっただけに、まだもう一走できる余力はあると思います。

もう仕上がっているのでキャンターで体調維持するだけでレースに臨めるのではないでしょうか。

本当ならマイルCSを制覇して、気楽な気分でもう一丁!といきたかった香港ですが、さてどうなりますやら。